学生編
看護学生は時折理不尽な扱いをされる
私も例外ではない.これは看護学生時代のとあるコナースAちゃんの話.
それは実習での出来事
実習とは、病院に出向き看護技術や看護計画の展開などを実践する、看護学生からしてみれば地獄の日々.およそ2週間弱を1クールとして3年生は7クールをこなす.
Aちゃんはとある先生に目をつけられてしまった.学生同士の私からしてみればAちゃんは
淡白でやや言葉使いに難ありだが、そこらへんの学生となんら変わりない人格・成績だったと思う.しかし、先生はAちゃんのそんな態度が気に食わなかったのか目の仇にされる.
学生は1人の患者さんに付き、看護展開をするのだが、学生が考えてきた看護援助スケジュールも、急に検査などの予定が入ったりするとタイムスケジュールを組み直さなければならない.
あれよあれよという間に夕方の実習終了時刻になってしまいその日は清拭(患者さんの体をタオルで拭く援助)ができなかったのだ.Aちゃんに先生は尋ねる
先生「あら、どうしてできなかったの?」
A「検査が入ってしまって、調整ができなかったです」
患者「いいのよ、Aさんはほんと、私なんかのために本当に考えてよくしてくれてるわ.」
先生「そうだといいんですが.(口角は上がっているが、目は笑っていない)」
学生控え室へと帰ってきた先生にAちゃんは
「時間管理は基本的です」
「清拭ができなかった患者さんの気持ちは」
「清拭をしないということはあの患者にとって…」
あーでもない、こーでもない
と指導されたのでした.
先生のあまりにも冷徹な目を垣間見た同じグループだった子たちから
「Aちゃん大丈夫?💦」
と心配される中
私「どんまい.」
の私の一言で号泣してしまった(私の言葉がひどかったんではなく、我慢していたものが吹っ切れたからと、後々Aちゃんは泣いた理由を説明していた)
というエピソードを、学生の実習以来、10年ぶりに一緒に働けたAちゃんが話してくれて思い出した学生あるあるの一つでした
同じ実習を7クール過ごした学生同士は本当に戦友って思えるほど実習って病棟看護師も先生も怖かったな〜.
今は前ほど学生も実習で落とさないと聞くけど.みなさんはどんな体験してこられましたか?
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